DXは、バズワードか

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が、ちまたで話題になることが多くなってきました。あなたもどこかで聞いた事があるのではないでしょうか。そもそもDXはいままでもあったように、いっときのはやり言葉(バズワード)なのでしょうか?

確かにその面は否定できません。しかし、今回は、経済産業省が後ろ盾になっている点が異なります。さらにデジタル庁も新設され、行政のデジタル化も含めて、かなり力を入れていて推進されていて、助成金なども沢山投資されています。この流れに乗らないのはもったいないです。ではなぜ、経済産業省はここまで焦って、力をいれているのでしょうか?

国民ひとりひとりに支給する給付金が、他国にくらべてスムーズに支給されなかったというニュースを見た人がいるかもしれません。OECDの中でも日本の行政、企業のデジタル化は遅れている方なのです。さらに2025年問題というものがあります。2025年までに、大企業で20年以上稼働しているレガシーな基幹システムを刷新しなければ、企業は事業機会を失い、最大12兆円の経済損失が生じるというレポートがあります。

さらに、GAFAのようなイノベーティブな企業が日本から誕生しないと、大幅な国際競争力が損なわれ、各国の後塵を期してしまうとも言われています。

顧客環境の変化とDX

一見、大手企業が取り組むべき施策にみえるDXですが、なぜ中小企業までDXに取り組まなければならないのでしょうか?それは顧客環境の変化があるからです。スマートフォンが普及し、事実上全ての人が、小型のインターネット端末を持つようになりました。

子供はLINEでおばーちゃんと連絡をとるようになり、お父さんはコロナ禍で、自宅でリモートワーク、お母さんはお買い物にいって、接触防止のためにキャッシュレスで支払をしてる。スマホの普及と、コロナの影響で、一気に顧客のデジタル化が進んだのです。

これは、なにもB2Cの世界だけではありません。メーカーサポートがLINEベースになったり、豊洲の仲卸への注文が、FAXからLINEにかわったように、請求書の送付が、押印なしのメール添付で済むようになったり、B2Bの世界でもデジタル化の波は確実に進んでいます。

すなわち、お客さんがデジタル化したことによって、自分達の提供する仕事もデジタル化しないといけなくなったわけです。かつてDVDの宅配サービスだったNetflixが、世界最大のオンラインビデオ配信企業にトランスフォーメーションしたように、市場の変化にあわせて、仕事そのものを変化させて行かなければならない訳です。

DXとIT化の違い

ところでデジタル化といえば、このあいだまで叫ばれていたIT化とDXは、何が違うのでしょうか。この2つには明確な違いがあります。IT化は、1人ひとりにパソコンとメールアドレスを支給するであるとか、共有ドキュメントを保存するためにサーバーを導入するとか、主にソフトやハードの導入による業務効率の改善化でした。

一方DXは、顧客環境の変化にあわせて、デジタル化によって、仕事の仕方、すなわち組織や仕事の仕方をかえ、最終的には、提供する商品やサービスを変えることを言います。すなわち、会社のあり方そのものを、新しいデジタル社会に合わせていく施策を言うのです。

DXの導入法

DXの導入には、いくつかのステップと、組織の体制や抵抗勢力との駆け引きに合わせて、様々な方法が考えられます。

DXのファーストステップは、アナログなデータのデジタル化です。売上データ、顧客データといったものを、ERP、RPA、CRM、MAといったツールをつかって、組織、身分を超えて共有できるようにし、IA(人口知能)で分析、活用できるようにします。

セカンドステップは、組織改革、業務改革です。デジタル化の導入によって、無駄となった業務を整理し、組織をフラットにし、必要な人材にはしかるべき決裁権を与えます。そのためには、組織や古い業務体質を切り崩せる、協力なDX推進担当者が必要です。決裁権があり、役員クラスのひとがトップダウンで行うのがよいでしょう。

最後にサードステップは、商品、サービス自体のトランスフォーメーションです。デジタル時代にマッチした商品改革を行い、業界にイノベーションを起こします。商品開発部で、AIやIoTといった最新技術を駆使して、新たなブランドとなる商品・サービスを開発するのです。

とはいえ、会社の雰囲気がDX推進の気運でない場合もあります。その場合はボトムアップを試みます。請求書をデジタル送付する、クラウドアプリで書類を共有するといったような小さな改革から1人ではじめ、部署に広げ、社内向けのセミナーを開催し、DXの重要度を布教し、仲間を増やしていき、最終的には経営陣を巻き込むという方法もあります。

これは、大企業だけじゃなく、街のお花や屋さんだってできます。毎日、アレンジメントした花束をInstagramで発信し、そのいいねの数で、人気商品を分析して、新しい提案をする。こんなことだってDXの1つです。もうやってる花屋さんは多いと思われます。小さなお店のほうが、経営判断が早いので、デジタル化への対応力が強いとも言えます。

マーケティングとDX

DXは、現在売れ筋のキーワードなため、いろんな業界の人が、自分の陣地に引き込もうと躍起になっています。
UXとDX、デザイン思考とDX、システム開発とDX、物流とDX、上げて行くと切りがありません。それらのなかで、僕が注目しているのは、マーケティングとDXです。

会社の両輪は、商品をつくることと、商品をうることの2つですから、商品を売ることであるマーケティングはとても重要です。マーケティングはセールス(販売)を不要にすることでもあり、優良見込み客を営業担当の前に連れてくることです。

そのマーケティングの主戦場が、スマートフォンの普及により、デジタル(インターネット)になりました。ホームページでブランディングするだけでなく、FacebookやTwiter、Instagram、YouTube、LINEはもちろん、場合によってはTikTokまで活用して、顧客の心のなかに届けて、コミュニケーションする必要があります。

これは、別にテレビや新聞、チラシと言ったメディアが無効になったという意味ではありません。特に初めての認知の場面ではこれらのツールはいまだ有効です。問題はその後です。顧客はかならず、商品を知ったら、検索して調べ、比較し、試してみて、良ければ友達に共有します。その流れを押さえていて、フェーズフェーズにあわせた情報提供をしていく必要があります。

平行して、ウェブサイトをCMSを使って、業者に頼まずとも自分達で更新できるようにし、ログ解析とMA(マーケティングオートメーション)をつかって、どんな組織の人が、どの商品に注目しているのかを分析し、こちらから攻めの営業をかける。CMSとCRMを連携し、お問い合せやサポートのメールを、組織全体で共有する。など、マーケティングの領域でもデジタル化する余地は多いです。

まとめ

DXについて、簡単にまとめて見ましたが、いかがでしたでしょうか?
商品開発とDXの関係、組織改革についてなどは、大きな組織にいらっしゃる方のほうが現実がわかっていて、もっと具体的な考察ができるかと思います。そういう人にあえたら、今度インタビューしてみたいです。

DXについて、社内で説明するセミナーを計画しています。ご興味があるかたがいらしゃいましたら、是非お声掛け下さい。リアルでもオンラインでも対応可能です。

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